恩田 敬夫（平成１４年卒）
「テニスは楽しいか？」地元の中学生に指導していた時に生徒に聞いた一言です。その時の返事はありません。ただうなずくばかり…。本当の楽しみや喜びを知らないのは、とても悲しいことです。母校だからこそ、余計に寂しく思いました。私が中学生だった頃は、「楽しいです」と、自信を持って答えられたものです。だからとは言いませんが、やはり堂々と「楽しいです！」と答えて欲しかったです。勝つから楽しいのではないか、負けるから次こそ勝ちたいと思うのではないか、思わずこう言ってしまいました。そもそも何でそんなに冷めているのか、私には不思議でなりません。
これは以前からずっと感じていたことですが、一体何人が熱い思いを持って取り組んでいるのでしょうか。大学４年あたりから気になっていました。卒業後のライン会対抗戦等でもやはり感じていました。最近はどうなのか、ぜひこの質問を広大の現役部員に聞いてみたいと思っています。もしくは、一度それぞれが自問自答してくれるといいかと思っています。結果よりも前に、想いが一つにまとまっていることが大事だと私は思います。この質問に堂々と答えられる後輩であって欲しいと期待しています。低迷している広島大学が、もう一度脚光を浴びるよう導くのは君達の力、思いに掛かっています。ぜひ頑張ってください。陰ながらではあるけれど、ＯＢとして応援しています。
さて、ＯＢ・ＯＧのみなさん、元気にお過ごしでしょうか。私は今、島根県で小学校の講師をしています。勉強を教えるだけでなく一緒に遊んだり、時には叱ったりと、子供達と毎日顔を合わせることで、なんだか私自身が若返ってくるような気がしています。テニスはというと、私は卒業してから地元でクラブチームを作り、県内の様々な大会に出ています。メンバーは中・高時代を共に過ごした熱い連中です。ぼちぼち県内でも名の知れるチームになってきました。個人的には、今でもフェニックスに呼ばれることもあります。私のテニス人生はまだまだこれから。何とか早いうちに『横田クラブ』として結果を残したいと思います。練習量はなかなか確保しにくいですが、現役生に負けないように頑張らなくちゃいけませんね。それでは、また…
